IPTCとは? 自分の作品や投稿を守りたい時にもつかえる! Mac/Windowsでの確認方法も解説

IPTC(International Press Telecommunications Council)とは、ニュース業界や写真業界で標準化された メタデータ規格の1つで、画像に付与される「情報ラベル」のようなものです。

目次

IPTCの概要

正式名称

International Press Telecommunications Council(国際報道電気通信評議会)

用途

報道写真・商業写真で、著作権や撮影情報を共有するために使われるメタデータの標準規格

格納される情報の例

  • 作成者(Photographer/Creator)
  • タイトル(Title/Headline)
  • 説明(Description/Caption)
  • キーワード(Keywords)
  • 著作権情報(Copyright Notice)
  • 配信先やクレジット(Credit)

IPTCを確認する理由とメリット

IPTC(International Press Telecommunications Council)メタデータは、画像ファイルに埋め込まれた「情報の身分証明書」のようなものです。

普段、写真のプロパティを意識することは少ないかもしれませんが、特に仕事で画像を扱う場合、IPTCを確認・活用することには非常に大きなメリットがあります。

IPTCを確認する主な理由

IPTCには、撮影者名、著作権情報、キャプション(説明文)、キーワードなどが記録されています。これを確認する理由は主に3つです。

権利関係の明確化

その画像の著作権者が誰か、使用許諾の条件はどうなっているかを確認し、無断転載やトラブルを防ぐため。

内容の正確な把握

「いつ・どこで・誰が・何をしている写真か」という詳細なキャプションを確認し、誤報や誤用を防ぐため。

アセット管理

大量の画像の中から、特定のテーマや人物の写真をキーワード検索で素早く見つけ出すため。

IPTCを活用するメリット

IPTCを正しく運用・確認することで、以下のような実利が得られます。

① ワークフローの効率化

手動でファイル名を変えたりフォルダ分けしなくても、メタデータに「2026年_展示会_東京」などのキーワードが入っていれば、専用ソフト(Adobe BridgeやLightroomなど)で一瞬で抽出できます。

② Web検索(SEO)への貢献

Google画像検索などは、画像内のテキスト情報(代替テキストやIPTCの一部)をインデックスの参考にすることがあります。適切に情報が入っている画像は、検索結果に正しく表示されやすくなります。

③ 信頼性の担保

報道やビジネスの現場では、画像の出所が重要です。IPTCに編集履歴やクレジットが残っていることは、その画像が信頼できるソースから来たものである証拠になります。

日常生活や趣味の範囲でIPTCをチェックする必要はある?

プロが使うイメージの強いIPTCですが、一般ユーザーにとっても「知っていると便利」「トラブルを防げる」場面がいくつかあります。

日常生活や趣味の範囲で想定される具体的なシーンを紹介します。

ネット上の画像を正しく使いたい時

SNSやブログ、資料作成などで「この画像、素敵だけど使っても大丈夫かな?」と迷った時に役立ちます。

著作権者の特定

ブラウザの拡張機能や画像解析ツールでIPTCを見ると、作者名や連絡先、WebサイトのURLが記載されていることがあります。直接許可を取りたい場合に有効です。

ライセンス条件の確認

「商用利用不可」「クレジット表記必須」などの条件がメタデータに書き込まれていることがあり、不注意な著作権侵害を防げます。

自分の作品や投稿を守りたい時

イラストや撮影した写真をネット上に公開する際、自分の身を守る手段になります。

権利の主張

画像自体に自分の名前や「(C) 2026 Your Name」という情報を埋め込んでおくことで、万が一無断転載された際に「これは私が作成したものです」という証拠のひとつになります。

問い合わせ窓口の設置

作品を気に入った人から連絡をもらえるよう、連絡先(SNSアカウントやポートフォリオURL)を埋め込んでおく使い方も一般的です。

ニュースや資料の「真偽」を確かめたい時

ネット上で流れてきた情報の信憑性を判断する材料になります。

出所の確認

報道関係の画像であれば、IPTCに配信社や撮影場所の正確な記述があるはずです。ここが空欄だったり、内容と画像が矛盾している場合、フェイク画像や無断転載である可能性を疑うきっかけになります。

EXIFとIPTCの違い

項目Exif (Exchangeable Image File Format)IPTC
主な内容撮影日時、カメラ機種、絞り、シャッタースピード、GPS著作権者、キャプション、キーワード、連絡先、カテゴリ
生成タイミングシャッターを切った瞬間にカメラが自動作成撮影後、編集者やフォトグラファーが手動で入力
主な用途撮影技術の確認、機材管理著作権保護、メディア管理、検索性向上

WindowsでIPTCを確認する方法

IPTCを確認する

Windowsはエクスプローラーの「プロパティ」から直接操作できます。

  1. 確認したい画像を右クリックして [プロパティ] を選択します。
  2. [詳細] タブをクリックします。
  3. ここに表示される項目のうち、以下の場所がIPTC情報に該当します。
    • 説明:タイトル、主題、評価、タグ(キーワード)、コメント(キャプション)
    • 作成元:作成者(撮影者)、撮影日時
    • 著作権:著作権

IPTCを編集する

各項目の右側にある空欄をクリックすると、直接文字を入力できます。入力後は「OK」を押せば保存されます。

複数の画像を選択して右クリック→プロパティを開けば、一括で同じキーワード(タグ)を付けることも可能です。

MacでIPTCを確認する方法

Macの標準機能(Finderやプレビュー)は閲覧には強いですが、キーワードの書き込みは「タグ」機能が中心になります。

Finderで簡単に確認する

  1. 画像ファイルを選択して [Command + I] キーを押します(または右クリックで「情報を見る」)。
  2. 「詳細情報」 セクションを開くと、作成者や著作権情報が表示されます。

プレビューで詳しく見る

  1. 画像をダブルクリックして 「プレビュー」 で開きます。
  2. メニューバーの [ツール] > [インスペクタを表示] を選択します(または Command + I)。
  3. 表示されたウィンドウの [ i ] アイコン(詳細情報)をクリックし、さらにその下の [IPTC] タブをクリックします。

ここに詳細なデータが並んでいます。もしタブが表示されない場合は、その画像にIPTC情報が入っていないということになります。

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